「RK ROYAL KLUDGE M87」は、Bluetooth / 2.4GHz / USB有線の3WAY接続に対応し、ホットスワップでスイッチ交換も楽しめるテンキーレス（TKL）モデル。さらに7500mAhの大容量バッテリーを備え、コストを抑えながらも快適な入力体験を実現する、いわば“ちょうどいい”一台です。この記事では、実際に触って感じた使い勝手や注目のポイントをわかりやすく紹介します。
主な特徴（ハイライト）
- 3WAY接続：Bluetooth 5.0／2.4GHzワイヤレス（ドングル）／USB Type-C有線に対応。環境に合わせて素早く切り替え可能。
- テンキーレス（TKL）配列：フルサイズより省スペースで、マウスの可動域を確保。デスクがすっきりします。
- ホットスワップ対応：スイッチを工具なしで交換でき、打鍵感や音を自分好みにチューニング可能。
- RGBバックライト：多彩なエフェクトと輝度調整に対応。ゲームシーンや作業モードに合わせて雰囲気を演出。
- 7500mAhバッテリー：大容量でこまめな充電が不要。ワイヤレス使用でも安心感があります。
デザインとビルドクオリティ
外観はシンプルで扱いやすく、デスクに馴染みやすいデザイン。筐体はしっかりしており、タイピング中のがたつきも少なめです。キーの段差（ステップスカルプチャ）や筐体の角度が適切で、長時間の作業でも疲れにくいのが好印象でした。また、ケーブルは取り外し式のUSB Type-Cなので取り回しもラクです。
打鍵感と静音性
標準スイッチは素直なタッチで、初めてのメカニカルでも違和感が少ないタイプ。底打ち音は適度に抑えられており、カチャカチャし過ぎないバランス。もちろんホットスワップ対応なので、静音志向ならリニア系、クリック感が欲しければタクタイル系など、自分の好みに合わせてスイッチを差し替えればOK。フォームや潤滑の簡易チューニングを組み合わせると、より“コトコト”寄りのサウンドにも仕上げられます。
接続の安定性と遅延
有線は安定性・遅延ともに問題なし。2.4GHzワイヤレスも、FPSのような反応速度が求められる場面を除けば十分に快適でした。普段使いはワイヤレス、競技系ゲームは有線といった使い分けがスムーズにできます。Bluetoothはマルチペアリングに対応しており、ノートPCやタブレットへの切り替えも手早く行えます。
バッテリー持ち
7500mAhの大容量バッテリーを搭載。RGBライティングを控えめにし、オフタイマーを併用すれば、在宅ワーク＋軽いゲーム用途で複数日または週単位の運用も可能でした。とはいえ、ライティングを最大輝度で常時点灯させると消費はそれなりに増えるので、状況に応じて輝度やエフェクトを調整するのがコツです。
ソフトウェアとカスタマイズ
専用ソフトウェア（Windows）では、ライティング制御、キーマクロ、レイヤー設定が可能。プロファイルを複数用意しておけば、ゲーム用／作業用をワンクリックで切り替えられます。さらに、ホットスワップと組み合わせれば、物理×ソフトの両面から自分だけの最適解を作れるのがM87の強みです。
配列とキーキャップ
配列は標準的なTKLで、日本語配列モデルも展開。ファンクションの二次刻印やメディア操作も直感的で、日常利用のストレスが少ない印象です。キーキャップは取り外しが容易で、市販のキーキャップセットに交換して雰囲気を変えるのも楽しめます。
実機使用の良かった点
- 省スペース×しっかり操作：TKLでデスクが広く使え、マウス操作が快適。
- カスタマイズ性の高さ：スイッチ交換＋ソフト設定で用途ごとの最適化が簡単。
- ワイヤレスの手軽さ：2.4GHzの安定感とBluetoothの手軽さを両立。
- 大容量バッテリー：充電頻度が低く、ワイヤレス主体でも安心。
気になるポイント（留意点）
- ライティングを強めに使うとバッテリー消費は増えるため、明るさ調整やオフタイマーの活用がおすすめ。
- 競技志向の超低遅延を求める場合は、ゲーム時のみ有線接続を使うと安心です。
どんな人におすすめ？
「まずはコスパよくメカニカルを楽しみたい」「あとから自分好みに育てたい」──そんな方にM87はぴったり。ワイヤレスでデスク周りをすっきりさせたい人、ゲームと仕事の両立を目指す人にもハマります。逆に、最初から競技特化の超低遅延環境を求めるなら、より上位のゲーミング特化モデルも検討すると良いでしょう。
まとめ
RK ROYAL KLUDGE M87は、3WAY接続・ホットスワップ・大容量バッテリーという実用度の高い三拍子を揃え、価格以上の満足度を提供するTKLキーボードです。まずはメカニカルの楽しさを味わいたい人にも、カスタムで自分色に染めたい人にも、気持ちよく寄り添ってくれるはず。ワイヤレスで身軽に、必要なときは有線で堅実に──“使い分け”ができる万能選手としておすすめできます。
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