ゲーミングキーボードを探していると、「Logicool G PRO G-PKB-002LNd」という名前を目にする人は多いはずです。プロゲーマーから一般ユーザーまで幅広く使われています。
ただ、価格に見合う価値があるのか、他のモデルと比べてどうなのか不安を持つ方もいるでしょう。この記事では、その特徴やデメリット、競合との比較まで丁寧に解説していきます。
1. Logicool G PRO の概要
1-1 製品コンセプトと位置づけ
Logicool G PROは、eスポーツ競技向けに設計されたテンキーレスのゲーミングキーボードです。プロゲーマーの意見を開発に取り入れており、シンプルで実用性に優れたデザインが特徴です。派手すぎない外観と確実な打鍵感は、競技シーンでも安心して使用できます。
1-2 スペック一覧と基本仕様
テンキーレス設計によりコンパクトながらも安定性を重視しています。ポーリングレートは1000Hzで、遅延のない操作が可能。接続はUSB有線のみで、着脱式のMicro USB Type-Bを採用しています。
1-3 Logicool G PROキーボード 型番一覧と違い
型番 | スイッチタイプ | 保証期間 | 販売チャンネル | 特殊付属品・特典 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
G-PKB-002CK | GX Blue(クリッキー) | 2年間 | 公式・一般販売 | なし | 標準モデル |
G-PKB-002LN | GX Red(リニア) | 2年間 | 公式・一般販売 | なし | 標準モデル |
G-PKB-002LNd | GX Red(リニア) | 1年間 | 公式・一般販売 | なし | 保証短縮版 |
G-PKB-002LNda | GX Red(リニア) | 1年間 | Amazon限定 | 壁紙ダウンロード | Amazon限定版 |
💡 選択指針
G-PKB-002CK を選ぶべき人
- クリック音重視: タクタイル感とクリック音が欲しい
- 長期保証重視: 2年保証で安心して使いたい
G-PKB-002LN を選ぶべき人
- 静音重視: リニアスイッチで静かにプレイしたい
- 長期保証重視: 2年保証で安心して使いたい
G-PKB-002LNd を選ぶべき人
- コスパ重視: 1年保証でも価格を抑えたい
- 静音重視: リニアスイッチ希望
G-PKB-002LNda を選ぶべき人
- Amazon利用者: Amazon限定特典が欲しい
- コスパ重視: 1年保証でも価格重視
- 特典重視: 壁紙ダウンロードなどの付加価値
⚠️ 注意点
- 保証期間の違い: LNdとLNdaは1年保証のため、長期使用には注意
- Amazon限定: LNdaはAmazon.co.jpでのみ購入可能
- 機能差なし: 基本性能は全モデル同じ、保証期間と付属特典のみが違い
2. Logicool G PRO G-PKB-002LNdのデザインと携帯性
2-1 テンキーレス設計のメリット
テンキーを省いたことで、マウスの操作スペースが広く確保できます。FPSやTPSのようにマウスを大きく振るゲームでは特に有利です。デスク上もすっきりするため、作業とゲームを両立したい方にも向いています。

2-2 着脱式ケーブルと持ち運びやすさ
着脱式のケーブルは大会や持ち運びの際に便利です。ケーブルを取り外すことで断線リスクを減らし、収納もしやすくなります。
3. Logicool G PRO G-PKB-002LNdの打鍵感とスイッチ性能
3-1 GXリニアスイッチの特徴(押下圧・静音性・応答性)
独自開発のGXリニアスイッチを搭載し、押下圧は50g、アクチュエーションポイントは1.9mm。静音性が高く、反応も素早いため競技向きです。

3-2 長時間プレイに適した快適性
Logicool G PRO G-PKB-002LNdは、GXリニアスイッチの軽快な打鍵感に加え、3段階の角度調整で手首の負担を軽減できます。裏面の滑り止めが安定性を高め、激しい操作でも位置がずれにくいため、長時間のゲームでも快適さを維持できます。

3-3 打鍵音の実際のレビュー
「カチャカチャ」と響く金属音が少なく、コトコトとした落ち着いた音が特徴。静かな環境で使うユーザーからも高評価です。
4. Logicool G PRO G-PKB-002LNdの機能性
4-1 RGBライティングとLIGHTSYNCの魅力
1680万色のRGBライティングに対応し、ゲームや音楽と連動した演出が可能。単なる見た目の装飾ではなく、キー配置の視認性を高める効果もあります。

4-2 Logicool G HUBによるカスタマイズ
専用ソフト「Logicool G HUB」を使用すれば、キー割り当てやマクロ登録が可能です。プロゲーマーは大会ごとに設定を切り替え、競技環境に最適化しています。
4-3 ゲームモードと物理キー操作
ゲームモードではWindowsキーを無効化し、誤操作を防止できます。三段階の角度調整や滑り止めなど、物理的な使いやすさも備えています。
5. Logicool G PRO G-PKB-002LNdのデメリットと注意点
5-1 キーキャップがABS素材で劣化しやすい
長期間使用するとテカリが出やすく、見た目に影響します。PBTキーキャップに交換する方法もありますが、標準搭載されていない点はマイナスです。
5-2 ホットスワップ非対応でスイッチ交換不可
スイッチを自由に付け替えられないため、自作や改造を楽しみたい人には不向きです。
5-3 USB Type-B端子の古さ
最新のUSB-Cではなく、Micro USB Type-Bを採用している点はやや時代遅れに感じる部分です。
5-4 保証期間の違いに注意
Logicool G PRO G-PKB-002LNdは、購入するモデルによって保証期間が異なる点に注意が必要です。G-PKB-002LNdは保証1年間ですが、通常モデル(G-PKB-002LN)は保証2年間となっています。
6. Logicool G PRO G-PKB-002LNdと競合製品の比較
ここでは、Logicool G PRO G-PKB-002LNdと類似スペックを持つTKLゲーミングキーボードとの比較を行います。以下の表は、SteelSeries Apex Pro TKL 2023、Razer Huntsman V3 Pro TKL、CORSAIR K60 PRO TKLとの比較結果です。
比較項目 | Logicool G PRO G-PKB-002LNd |
SteelSeries Apex Pro TKL 2023 |
Razer Huntsman V3 Pro TKL |
CORSAIR K60 PRO TKL |
---|---|---|---|---|
メーカー | Logicool | SteelSeries | Razer | CORSAIR |
価格 | ¥10,980 | ¥26,000 | ¥32,980 | ¥13,945 |
サイズ | TKL (80%) | TKL (80%) | TKL (80%) | TKL (80%) |
接続方式 | USB有線 | USB有線 | USB有線 | USB有線 |
USBケーブル取り外し可否 | 可 | 可 | 可 | 可 |
コネクタ(キーボード側) | Micro USB Type-B | USB-C | USB-C | USB-C |
ホットスワップ可否 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
キーキャップ素材 | ABS | PBT | PBT | ポリカーボネート |
RGBライティング有無 | あり | あり | あり | あり |
スイッチ名 | GX Linear | OmniPoint 2.0 | Analog Optical Gen-2 Max | CORSAIR OPX |
スイッチの種類 | メカニカル(リニア) | メカニカル(磁気ホール効果) | アナログ光学 | 光学メカニカル(リニア) |
ラピッドトリガー対応 | なし | あり | あり | なし |
アクチュエーションポイント調整可否 | 否 | 可(0.1-4.0mm) | 可(0.1-4.0mm) | 否 |
ポーリングレート | 1,000Hz | 1,000Hz | 8,000Hz | 8,000Hz |
その他特徴 | プロ仕様設計・安定したパフォーマンス・信頼性の高いGXスイッチ | 有機ELディスプレイ搭載・世界最速レスポンス・磁気センサー技術 | Snap Tap対応・超高速ポーリング・アナログ入力対応 | 8,000Hzハイポーリング・光学スイッチ・iCUE対応 |
推奨度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
総合評価
Logicool G PRO G-PKB-002LNd
コスパ: 優秀|品質: 良好|機能: 標準|デザイン: 良好
エントリー〜ミドル価格帯で高い信頼性を提供。プロ仕様の安定したパフォーマンス。
SteelSeries Apex Pro TKL 2023
コスパ: 良好|品質: 最高|機能: 最高|デザイン: 優秀
ラピッドトリガー対応の最高峰モデル。有機ELディスプレイと磁気センサーが特徴。
Razer Huntsman V3 Pro TKL
コスパ: 良好|品質: 最高|機能: 最高|デザイン: 優秀
8,000Hzポーリングとアナログ光学スイッチで究極の応答性を実現。
CORSAIR K60 PRO TKL
コスパ: 優秀|品質: 良好|機能: 良好|デザイン: 良好
光学スイッチと8,000Hzポーリングをミドル価格帯で提供するバランス型。
購入推奨
最推奨:Logicool G PRO G-PKB-002LNd
対象:エントリー〜ミドルゲーマー、コスパ重視
¥10,980という価格でプロ仕様の品質と信頼性を提供。GXスイッチの安定した打鍵感と、2年保証(一部1年)による安心感が魅力。初めてのゲーミングキーボードにも最適。
コスパ重視:CORSAIR K60 PRO TKL
対象:光学スイッチ体験、高ポーリングレート重視
¥13,945で8,000Hzポーリングと光学スイッチを体験できる貴重なモデル。LogicoolのMicro USB端子に対し、USB-Cを採用しているのも利点。
プレミアム:SteelSeries Apex Pro TKL 2023
対象:競技志向ゲーマー、最高性能重視
¥26,000でラピッドトリガー、有機ELディスプレイ、細かいアクチュエーション調整が可能。磁気センサー技術による究極の精度を求めるなら最適。
超高速志向:Razer Huntsman V3 Pro TKL
対象:FPS競技者、最速応答重視
¥32,980で8,000Hzポーリング、Snap Tap、アナログ光学スイッチの組み合わせ。RazerのSnap Tap機能で同時押しの優位性を求める競技者向け。
7. Logicool G PRO G-PKB-002LNdはどんな人におすすめ?
7-1 FPSやeスポーツに最適な理由
Logicool G PRO G-PKB-002LNdは、FPSやeスポーツ大会で本領を発揮するモデルです。GXリニアスイッチは応答性と静音性のバランスに優れており、素早い入力や連打が必要な場面でも安定して動作します。押下圧が50gと軽めで、長時間の試合でも疲れにくい点も評価されています。
また、テンキーレス設計によりマウスの操作スペースが広がり、細かいエイム調整を妨げません。着脱式ケーブルは、大会会場などでの持ち運びや設置にも便利です。さらにG HUBでのライティングやキー割り当て設定により、ゲームごとに最適な環境を準備できます。
これらの要素が揃っているため、日常のFPSプレイから競技シーンまで幅広く活躍できるキーボードと言えるでしょう。
7-2 初めてゲーミングキーボードを買う人に向いている理由
Logicool G PRO G-PKB-002LNdは、初めてゲーミングキーボードを選ぶ人に安心できるモデルです。GXリニアスイッチは軽く静かで扱いやすく、ゲームだけでなく日常作業にも馴染みます。テンキーレス設計と着脱式ケーブルは取り回しが良く、机のスペースが限られていても使いやすい点が魅力です。
価格は上位機種より手頃で、長く使える安心感があります。国内サポートや保証も充実しているため、初めてでも不安なく導入できる製品といえます。
8. まとめ:Logicool G PRO G-PKB-002LNdは買うべき?
Logicool G PRO G-PKB-002LNdは、価格を抑えながらもプロ仕様の性能を備えたゲーミングキーボードです。テンキーレス設計、静音性の高いGXリニアスイッチ、柔軟なカスタマイズ性により、多くのゲーマーにとって最適な選択肢といえます。
ただし、ABSキーキャップやホットスワップ非対応などの弱点もあるため、カスタム性を重視するユーザーには上位モデルが適しています。それでもコストパフォーマンスを重視し、安定した品質を求める方にとっては強くおすすめできる一台です。





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